■ 登場人物紹介
成坂 亮
Narisaka Tohru

成坂亮


十五歳。高校一年生。身長:155センチ(自称:160センチ) 黒髪黒目
 ほんの一ヶ月前、偶然シドとセラで出逢い、そこで真実の名を思い出す。
希少種であるゲボの力を持っており、当初本人は自覚なく、ホイホイやばそうな生き物を呼び出していた。

幼いとき母親が再婚し、厳格な父親と年の離れた優しい兄を持つ。
母は亮が小学2年に上がる頃失踪。それ以来父は亮に激しく体罰を与えるようになった。
唯一の味方は十歳離れた兄の修司で、兄が独立しマンションへ移ると、自分も兄の元で暮らすようになった。

父親は大手ホテルグループの社長。
亮の母と再婚した頃から、めきめきと頭角を現し、瞬く間に社員2000人を超えるグループを作るまでになった。
父親は亮の母に亮を押しつけられたと感じており、また、その母親の不可解な能力でここまで会社が大きくなったという恐怖感もあって、亮のことを毛嫌いするようになる。
亮が勉強嫌いで反抗的なのも気に入らないらしい。


シド=クライヴ
Sid = Clive

シド=クライヴ


二十七歳。身長:192センチ 赤髪琥珀目 イギリス国籍
超強力なイザ能力を持つソムニア。とにかく無口。敵が多い。
ヘビースモーカー。
イザ種という、氷結系の力を使う。
7年前までIICRに所属し、その中でもイザ種のトップを張っていた。
トップを張る者には『カラークラウン』というコードネームが与えられるのだが、彼のクラウンは『イザ・ヴェルミリオ』。
7年前ある事件を起こし、超希少種であるカラークラウンを殺害。
それによって組織を追われた。
しかし、この事件には裏があり、現在のIICRトップの男の判断で、表だっては登録抹消だが裏では組織と大きな関わりを持つ。

今の身体ではない、何代か前、彼はある男についてソムニア能力を磨いていた。
その師匠とも呼べる男はゲボ種であり、また、兄弟弟子だった女性もゲボ種だったことから、ゲボに関して他のソムニアとは違う思い入れがあるようだ。


渋谷 秋人
Shibuya Akihito


渋谷秋人


二十六歳。身長177センチ 茶髪黒目 日本人
 シドと事務所を経営する一応社長。コーヒーが水代わり。
学生時代は米国で過ごし、凄まじい飛び級で医師免許を取ったまさに秀才。
しかしその課程でソムニアやセラの存在を知り、オカルト分野だと陰口をたたかれつつもそちらへのめり込んでしまう。
その際、新しい方式の入獄システムを確立し、結局医者にはならずにやくざな世界へ身を投じてしまった。

自分勝手で粗野なシドにいつも振り回されており、貧乏くじを引くことが多いが、それなりに美形でおしゃれさんである。
小さくて可愛い生き物が大好きで、亮の姿を見て毎日ホクホクしているらしい。


皆南 壬沙子
Kaina Misako

三十二歳。身長173センチ 黒髪黒目 日本人
 S&Cソムニアサービスの謎の事務員。もの凄く有能。
本人もソムニアであり、能力は『ラグーツ(水や治癒を司る種)』。
IICRの人間でもある。
シドのお目付役ということで本部から派遣されているのだが、今では事務所に完全にとけ込んでいる。


西田 俊紀
Nsishida Toshiki

十六歳。高校一年生 身長183センチ 茶髪黒目 日本人
亮とは幼なじみの腐れ縁。昔はしょっちゅうケンカしていたが、ほぼ全敗。
三白眼で顔が恐くてガラが悪いため、学校・街中ではやたら絡まれる。
しかし彼女いない歴十六年の、硬派なヤンキー少年だ。
亮が覚醒したセラに、一緒に閉じこめられ五日間も放置された経験があり、それ以来セラの中の出来事を覚えていられる体質になったらしい。
亮にとって数少ない理解者である。


滝沢 一巳
Takizawa Kazumi

四十一歳。身長178センチ 茶髪茶目 日本人
亮の父親の第二秘書。第一秘書が表の仕事をこなすのなら、第二秘書の彼は裏の仕事をもこなす立場にある。
初めて亮を見かけた時(まだ8歳だったような・・・)から、いつかいろいろしてやろうと目論んでいたらしい。
いつも自分に逆らう亮をこねくりまわしていじめてやりたかった。
仕事の出来る変態。

成坂 修司
Narisaka Syuji

成坂修司


二十五歳。身長179センチ 黒髪黒目 日本人
亮のお兄ちゃん。血は繋がっていない。
父親のことは尊敬しているが、亮に対する態度だけは気に入らないらしい。
幼い頃亮が唯一救いを求められる相手だった。
仕事はできるし、頭もイイ。しかも男前。おまけに優しい。いわゆる完璧超人。


シャルル
=ルフェーブル
Charles = Lefevre

シャルル=ルフェーブル


十七歳。165センチ 金髪碧眼 フランス国籍
IICR所属のゲボ。
ものすごい我が侭で高飛車で自信家で、人をかしづかせて当たり前な人種。
超絶美少年で、IICRのゲボの中でも一番の売れっ子。
彼をものにするには、何ヶ月も何年もお話しに通い詰めて、ご機嫌を取ってと、数年がかりで手を考えなければいけないらしい。
能力もかなり高く、現在7人いる本部のゲボの中で三番目くらいの潜在能力を持っている。
呼び出す他空間生物は天使系。
何もかもがお美しい。
それなのに、シドのことが大好き。

ロイス
=ガードナー
Reuss = Gardner

三十八歳。身長172センチ 茶髪茶目 合衆国国籍
IICR本部の研究部所属。ハガラーツ種。
亮のセブンス滞在時の、採血担当官となる。
かたくななまでに研究一筋。
希少種であるゲボに大変興味を持っている。
情愛というものに欠け、性格はあまりよろしくない。


レオン
=クルース
Leon = Crews

レオン=クルース


三十二歳。176センチ 金髪翠眼 デンマーク国籍
IICR医療局所属のベルカーノ種。
医療局でドクターを務める日本オタク。
シドの古くからの知り合いで、壬沙子とも深い関わりがあるようだ。
お人好しで職務に忠実だが、ショタ属性がありお道具マニアの変態な一面も。
IICRにて亮の主治医となる。

オートゥハラ
・ビアンコ
Othala Bianco

四十五歳。身長183センチ 黒髪碧眼 フランス国籍
IICRの現トップ。世界で唯一のオートゥハラ種。
黒人で寡黙な男。その能力はあらゆるソムニアを凌駕し、IICRでも絶大な信頼を得ている。
また人間的にも信頼の置ける存在らしく、シドがIICRを抜ける折、助力したらしい。
所在が不明なことが多く、彼の居場所は専属の秘書室長しか知らないことがほとんどである。
とにかく忙しい人。


ゲボ
・ガーネット
Gebo Garnet

六十四歳。身長171センチ 茶髪翠眼 女性 アイルランド国籍
IICRセブンストップ。ゲボ種のカラークラウンである。
ゲボの特徴で、年齢よりかなり若く見え、見た目は四十そこそこ。
規律に厳しく真面目一徹で、セブンスを守ることに魂をかけている女性。
転生は七度以上らしく、中世以前からのゲボの歴史を見てきた生き字引のような人。
七年前の事件のこともあり、あまりシドに良い感情を持っていない。
カルピス劇場とかに出てきて、ヒロインを虐めそうなタイプ。


ノーヴィス
=ブラック
Novice = Black

ノーヴィス=ブラック


三十四歳。177センチ 茶髪茶眼 イギリス国籍
IICRの系列会社からセブンスへ派遣されている一般従業員。
日本語が堪能だったため亮の執事として抜擢された。
主人である亮に仕えることが嬉しくてたまらない。優しく気が利き、料理も上手。
生まれつき男性機能が働かないことにより、セブンスでの仕事を許されている。
得意料理はオムライス。

ララ
マコーミック
Lale = McCormick

三十八歳。身長157センチ 茶髪黒眼 女性 イギリス国籍
IICRセブンスのゲボ。人生は四度目。セブンス三階在住。
ぱっと見ボーイッシュな美少女タイプ。ゲボの特質上見た目と実年齢に差がある。
お喋り大好きで好奇心旺盛。
ジュリアとはグチ仲間で仲が良い。


ジュリア
=ウェルダム
Julia
= Welldone

三十二歳。173センチ 金髪翠眼 女性 北米国籍
IICRセブンスのゲボ。人生は四度目。セブンス十二階在住。
スリムなモデル風美女。見た目は二十代半ば。
キモノやジョシコーセーに興味のあるミーハー系おねえさん。
ララと二人揃うとうるさくてしかたない。

アレクサンドラ
グリエル
Alexandra = Gourriel

二十五歳。身長165センチ 薄茶髪茶眼 女性 キューバ国籍
IICRセブンスのゲボ。人生は三度目。セブンス二階在住。
とにかく真面目で融通が利かないらしい。
ララやジュリアのようなテキトー人種とは相容れないタイプ。
能力は現在ガーネットの次に強いため、次期カラークラウンを狙っている節がある。


フェフ
・ライラック
Fehu Lilac

三十一歳。身長182センチ 茶髪濃茶眼 オランダ国籍
IICR武力局トップ。フェフ種のカラークラウンである。
フェフ種は念動力を主に使い、荒事を得意とするためか、本人もいたって気が荒く粗野。
シドが組織にいた頃から知っていたらしいが、シドのことを目の敵にしているようだ。
乱暴者で何でも力ずくのチンピラくさい兄ちゃんである。


イェーラ
・スティール
Jera Steel

イェーラ・スティール


本名 リュナス=クロネッカー(Lunas = Kronecker)
二十七歳。178センチ 黒髪灰眼 トルコ国籍
IICR研究局トップ。イェーラ種のカラークラウン。
イェーラ種なので、人や動物のアルマに直接己の種を植え付け、使い魔(ファミリアとも言う)を生み出させることが可能。
見た目はいいが、性格や性癖がかなりヤバく、他のゲボからは敬遠されている存在のようだ。
イェーラの目下の者に力を誇示する傾向があり、他人に見せながらすることがお好みらしい。
研究局のトップだけあって頭はよく、日本語も超堪能。
ちなみに彼の本名は以前から使用しているものであり、トルコ人のそれではないらしい。

アイネ
Eine

十九歳。身長174センチ 金髪水眼 ポーランド国籍
IICR所属ソムニア。イェーラ種でかなり力を持っている。
カラークラウンであるスティールとつるんでいることが多く、この人もかなりのS気質。
イェーラとして種を植え付ける段階で、宿主を壊してしまうことも多いらしい。


柳毅
Ryuki

四十三歳。身長180センチ 体重182キロ 黒髪黒眼 中国国籍
IICR所属ソムニア。イェーラ種でかなり力を持っている。
アイネと同じく、いつもスティールとつるんでいる。
外見はまるまる太った中年オヤジといった風情。内面はスケベで自己中心的。と、どこを切ってもゴメンナサイしたい相手。


シュラ
=リベリオン
Sura Rebellion

シュラ・リベリオン


カウナーツ・ジオット(Kaunaz giotto)
二十五歳。186センチ 銀髪碧眼 トルクメニスタン国籍
IICR武力局獄卒対策部部長。カウナーツ種のカラークラウン。
炎を操るカウナーツ種の実力者で、その能力の強さで「蒼い豪炎」と呼ばれることも。
無骨でおおざっぱな性格だが、意外とデリケートな問題に気がつくタイプ。
六回目の人生だが、シドとは転生周期がほとんど同じことが原因で腐れ縁である。
シドと同じ銘柄のタバコを愛飲している。それ故昔はよくタバコをパチりパチられしたらしい。
所属する部が危険な任務のためしょっちゅう怪我をしており、レオンとも旧知の仲。
現在はベルカーノ種のトップ、リモーネと同棲中。
けっこう尻に敷かれている感じがある。


ソヴィロ・
バイオレット
Sowilo Violet

五十四歳。身長178センチ 金髪紫眼 イギリス国籍
IICRソムニア司法裁判局局長。ソヴィロ種のカラークラウン。
ソムニアを裁く裁判局の頂点で、爵位を持つロマンスグレー。
優雅な物腰で気品があり、公明正大な裁判長である。
だが反面コアな性癖があり、女装少年大好きっ子らしい。
自らを「おじさま」と呼ばせる彼は、従順で容姿も好みど真ん中の亮を愛してやまない。
ちなみに趣味はスチール写真で、自室や執務室に自慢の写真を飾っていたりする。


ティヴァーツ
・ヒース
Teiwaz heather

四十四歳。身長196センチ黒髪黒眼 オーストリア国籍
IICR武力局警察部部長。剣聖と呼ばれるティヴァーツ種で鋼鉄のような武人。
ソムニアの犯罪者を捕らえることのみに全てを傾けている人物で、他のことには興味がない。
力を得るために手続きの容易になったゲボを利用するため、亮の元を訪れる。


皓竜
Kohryu

皓竜


ウルツ・インカ(Uruz Inca)
三十歳。201センチ 黒髪黒眼 中国国籍
IICR武力局局員。次期トップと目されるウルツ種のカラークラウン。
人外の怪力を誇るウルツ種の中でもかなり破壊的な人物で、その戦闘力は計り知れないものがある。
ただし戦闘時以外は寡黙でおとなしく、存在感は薄い。あえてそうしている傾向がある。
また、シャルルにベタ惚れしており、彼の言うことならしっぽを振ってなんでも聞いてしまう。
が、もちろん部下にはその部分を余り見せてはいないらしい。
彼にとってはシャルルが世界の全てのようだ。


リモーネ
=ソルティア
Limone Saltair

ベルカーノ・プラム(Berkano Plum)
二十七歳。女性。身長174センチ ブルネット赤紫眼 スペイン国籍
IICR医療局局長。ダイナマイトボディーを持つお色気お姉さん。
超強力ベルカーノ能力の保持者で、あらゆる治療行為に秀でている。
気は強く情熱的で姉御肌な男前。シュラと数年前からいい関係で、現在同棲中。


ローチ
=カラス
Loach Callas

リアルネーム:雨森 至郎
リアル:身長174センチ 黒髪黒眼 日本国籍 三十九歳
セラ内:身長189センチ プラチナブロンド・スミレ眼 二十五歳
ソムニア詐欺窃盗団の頭領でシドの昔なじみ。
超絶強力なヴンヨ能力を所持しており、見つめるだけで相手を幸せ絶頂にすることができる。
性格は極めてよろしくなく、すさまじいS気質且つM気質もあり。
現在は日本人として生活していて、空栖堂という古本屋の若旦那らしい。
セラ内での本来のアルマはごっつい美形だが、リアルではあえてうだつの上がらない風貌をしている。
が、したたる色気は隠しきれないようである。


久我 貴之
Takayuki Kuga

十六歳。178センチ 茶髪茶眼 一年C組
 亮のクラスメイトでルームメイト。
 実はシドと同じイザ種のソムニアである。ただ、人生はまだ二回目であり、能力もCマイナスというまだまだひよっこ。
 ソムニアとしては組織には属しておらず、個人で賞金を稼いだりして、ソムニアとしての人生を送っている。  自他共に認めるイケメンで、何人もの女の子とイイ感じになりそれを利用して情報集めをしているが、亮と出会って少々様子が変わってきたかも!?
 人生二度目のくせに、青春まっただ中!

■ 用語集
基本世界観
 人は深い眠りに落ちるとき、時折その肉体を離れ『アルマ』と呼ばれる魂のような存在となり、煉獄と呼ばれる別空間を訪れることがある。
その煉獄の中で、似た形や色合いのアルマ同士はかたまり『セラ』と呼ばれるコミュニティーを作り出す。
人はそこで現実とは全く異なる二つめの世界を生きているのだ。
しかし、多くの者は目を覚ましたときそれを記憶していることができない。肉体の記憶を司る脳から離れてしまっているのだからそれも道理なのだが、それ故、この世界のことは未だ一般的に知られることは少ない。
だが、中にはその記憶を現実にまで持ち帰る者がいる。
また更に、自由に様々なセラを出入りし、アルマに秘められた特殊な力を振るうことが可能な者もいる。
前者は一般の者の中にも現れるが、後者はある決定的な出来事がその身体に起こっているのだ。

『真実の名』。そう呼ばれる魂が作られたときのパスワードのようなものを思い出すことの出来た者は、己の魂をフルスペックで使うことが可能となる。
セラの中で意志を持って物品を物質化出来ることから始まり、その他特殊な付与能力を有する者もいる。
一番の違いは、転生後もその記憶をある程度保持できるということだ。
この真実の名を思い出した者たちのことを『ソムニア』と、訳を知る者はそう呼ぶ。

この話は彼らソムニアを中心に展開されているものである。

ソムニア
20万から30万人に一人がソムニアとして覚醒すると言われている。

ソムニアには大きく分けて25の種類がある。
一番多いのは8割強を占める『マナーツ』と呼ばれる種で、彼らはセラ内での物質化能力に長けている。
だが、その他の特殊能力を持ち合わせていない為、IICR(国際セラ研究機構)のような大きな組織には所属出来ないケースが多い。

種類にはそこそこ多い者から、現在世界に一人しか確認されていない希少種まで様々だ。
アガシク言語を読解する『アンズーツ』種。
予言能力を付与された『ペルトゥロ』種。
セラの基礎を構築できる『イングヴァーツ』種。
吸収したソラス能力を使用可能となる『オートゥハラ』種。
以上の種は圧倒的な希少種で、各々現在世界で一名の存在が確認されている。
しかし、アンズーツ種は七年前その希少な一名が殺害され、現在は空種となっている。
また、中には『ウィルド』と呼ばれる種もあるが、『そういう種の存在があるらしい』と口伝で伝えられているだけで、詳細はわからない。
その為ウィルドをソムニア種に数えず、全部で『24種』とする文献も多い。

シドの持つ『イザ』種は凍結能力を付与されているが、そこそこ人数は多い。
亮の持つ『ゲボ』種は亮を除くと現在世界に7名しかおらず、かなりの希少種といえる。


組織
最も権威のある機関は『国際セラ研究機関(International Institute for Cela Research)』通称『IICR』であり、ここは世界の主要な地域に支部を持ち、ソムニアの世界を完全に上から掌握しているといえる。
選ばれた500名強のソムニアで構成されており、セラ内で起こる犯罪等を取り締まる警察部や、セラ内に現れソムニアを食らう『獄卒』と呼ばれる生命体を狩るエージェントも有している。
各国の首脳部にも影ながらコネクションがあり、大きな力を有している。

他には病院関係のソムニア達で作られる組織(睡眠療法や催眠治療といったかたちで利用されている)や、中小の公認事務所による組合みたいなものも存在しており、ほとんどの者はこれらに所属することが多い。
しかし中にはIICRの公認登録から漏れたソムニアや、記録を抹消されたソムニアもおり、彼らは法の外に置かれる身で、セラ内で殺害等被害を受けたとしても、全て自己責任とされてしまう。
セラの中での殺人や、情報のスパイ活動、洗脳行為など犯罪を犯した者がそのほとんどである。

彼らには賞金が賭けられ、一般のソムニアたちもそれを狙う仕事をしていたりする。

ゲボ
ソムニアの希少種の一つ。
『生贄』という意味合いを持ち、己の血や体液を使い、他空間から異形の者を呼び出す力を有している。
その性質上、他空間との関わりを持つ力が強く、その血は様々な用途で使われることになる。
ゲボの血はソムニアの力を高めるものであり、また、空間拘束力を持つことから、セラへアルマを留めて置くための拘束具の材料として使われることもある。

彼らは生贄という性質上性的魅力に富んだ者が多く、その上ソムニア能力への耐性も高いことから、近代に至るまでそれによって乱獲の憂き目に遭い、その数を激減させたと言われている。

セラ


 人がノンレム睡眠中訪れる『煉獄』の中にあり、似たアルマを持つ者が集うコミュニティ。
煉獄には無数のセラが存在し、人は幾つものセラを掛け持ちで訪れる。
似た価値観や考えを持つアルマが固まる性質があることから、セラの中は同じ文化圏で生活する人々が集まりやすい。

 ソムニアはセラ内で超人的な力を発揮することが出来るが、それは「ここが現実でない」と認識出来ているため。
力あるソムニアはセラ内だけでなく、リアルでも数パーセント程度ではあるがそういった能力の片鱗が現れることがある。

 セラの中で斬られたりすると、現実の肉体も同じ傷を負うことになる。それゆえ、中で殺されてしまった場合、同じ形で外の肉体も死に至る。
しかしセラでアルマが身の危険を感じると、すぐに肉体に引き戻される為、こういった事件はそれほど多くはない。
また、セラ内で人は倫理観が薄れ、本能に近い行動を取ることが多い。
肉体の外壁がなく無防備であるアルマは、外部からの影響も受けやすく、セラ内では容易に洗脳されたり情報を漏らしたりしてしまうことがある。
ソムニアの間ではそう言った行為は表では禁止されているが、裏では仕事としてかなり利用されているようだ。

 セラの中は現実とは時間の流れ方が異なる。リアルでの1秒が、セラでの31秒に相当する。
その為、セラとリアルでの交信は文章によるメールが一般には多く使われているが、
秋人の考案した新しい交信システムでは、セラからリアルへの連絡は音声を使って入力できるようになっている。
つまり、秋人はキーボードで会話し、中のシドはそれが音声変換されたものを聞いて、声で答えるのである。
その声は再び文字データに変換され、秋人のパソコンへ入力されることになる。
メールを打つのをめんどくさがってちっとも連絡を取ってこないシドに我慢も限界が来て、
秋人が苦肉の策で作り上げた一品だ。


ソラス
 セラが大きくなり内部に力が蓄積されると、一つの人格を生み出すことがある。
それが『ソラス』と呼ばれる存在である。
ソラスは人と同じ形をしていることが多く、自分を生んだセラを守護するために動いていることが多い。
しかし中にはセラを訪れる人を閉じこめようとしたり、自分に優位な世界にするため所属する住人に危害を加えたり、など、良からぬことに走るケースもある。

ソラスは住人の持つアルマの飛沫でできた、それ自体がエネルギー体のような存在であり、それを内部に取り込むことによって ソムニアは己の力を高めることができる。
シドは狩ってもよさそうなソラスを見つけ、それを体内に取り込むことで力をアップさせる行為が大好きである。
趣味は『ソラス狩り』です。

入獄システム
決めた座標のセラへ正確に入ることの出来るシステム。
実は十年近く前、秋人が新方式のシステムを開発し、その正確性は格段に上がった。
今では訓練さえすればソムニア以外でも決めたセラへ入ることが可能だが、そこでの記憶を覚えておけるかどうかはその人次第である。
シドの事務所では、地下にシールドルームがあり、そこに秋人お手製の高性能入獄システムがある。

GMD
Gebo's moonstruck drip の略。
十八世紀頃から作られ始めたらしいが、現在は表だってソムニアは使用していない。
ゲボの血を精製して作られる薬で、本人以外のゲボがそれを使用すると、何もわからなくなるほど快楽を求めるようになる。
以前、力あるソムニアたちはこれを使い、ゲボを調教して己の糧にする行為を繰り返していたが、その際あまりの薬の効果でリアルでも他空間から異形の者を召還し、大事故が起こることが多発した。
現れた生命体に引きずり込まれたゲボは転生することもなく、ゲボの数はあっという間に減っていった。

現在は一般の者たちに娼妓育成用として売り買いされており、表だってはいないがIICRはその利潤を全て手に入れているらしい。
ゲボ以外の者が使用した場合は、それなりの効果は得られるが、命に関わるようなことはない。

虫(バグ)

 セラの中にはアルマの澱んだ部分を受け作られる『虫』と呼ばれる存在が発生することがある。
虫は様々な形をしており、人間が忌避するモンスターのような姿をしているときもあれば、文字通り虫のような形で群れていたり、人その者のかたちをとることもある。
虫は住んでいる住民を襲うことが多々あるが、ほとんど襲われた時点でリアルにアルマが戻ってしまうので大事になることは少ない。
しかしそのタイプによっては危険なものもあり、注意が必要な存在である。
なお、虫はソラスには手を出すことはない。

真実の名
日本で言う『諱(いみな)』。
アルマが作られたときに設定されたパスワードのようなもの。
アガシク文字という特殊な文字で書かれているらしい。
これを思い出すことで、人は本来持つアルマの能力を生かし切ることが出来る。
それは以下のような事があげられる。

1:転生後も記憶をある程度保ち続けることが出来るようになる。
2:セラ内で特殊な能力を駆使できるようになる。
  (その種類、系統はその人が生まれ持ったもので変更は不可)

また、真実の名を別の誰かに知られてしまった場合、名を知った者にアルマごと支配されてしまうことになる。
それ故、真実の名は絶対に口にしてはいけない。


セブンス

IICRにおいてゲボが居住する棟のことを、通称でこう呼ぶ。
百年近くの間、ゲボの数が7名を超えることがなかったため呼ばれるようになったらしい。
セブンスに行ける者は医者や従者、その他『ゲスト』と呼ばれるカラークラウンのみである。
ゲボの性質上、その能力にあやかるため、遙か昔からセクシャルな目的でこの棟へ出入りすることがカラークラウンの習わしとなっている。
だが近年は管理が行き届き、ゲボの希望によってのみゲストを取ることが可能なため、以前のような陰鬱な環境ではなくなっている。

作りとしては地下にもジムやプールといった様々な設備があり、ゲボたちの体力増進のために使われている。
居住区は各フロア1名ずつの様式になっており、フロアごとに専用のエレベーターが設けられている。 全ての基が一階にある中央管理室からつながっていて、訪れる者は必ずその部屋を通る必要があるため、ゲボ間のハシゴが出来ないシステムになっている。
また、ゲボを保護するため全館が完全シャットアウトのシールドルームであり、この中にいる限りセラへ行くことが出来ない仕組みになっている。


ゲスト
セブンスにセクシャルな目的で出入りするカラークラウンのことをこう呼ぶ。
予約制で、目当てのゲボのスケジュールに希望の時間リザーブを入れると、そのゲボの判断で許可が出されたり拒絶されたりする。
現在はかなりゲボ優先なため、気が乗らなければほとんどゲストを取らない者もいる。
ただし、初めて訪れるゲストだけは必ず許可を出さなくてはならず、それによって顔合わせが行われることになる。
しかし、訪れたゲストがすぐさまそういう行為におよべるかと言えばそうではなく、長い時間を掛けてゲボと信頼関係を築いていくことが大切らしい。
ゲボの能力上、行為に及んだゲストはその能力を向上することができ、名目上は「能力向上のための行為」ということになっている。

カラークラウン

IICRにおいて各能力種のもっとも優れたものに与えられる冠で、この名を持つ者は機構内においても大きな役職に就くものがほとんどである。
シドも以前はイザ種のカラークラウンを勤めていた。

ダガーツ種
ソムニア25種の中の一種。
他人の心や考えを読み取る力を持つとされる種。
現実での力は大きくはないが、セラ内では特に力を発揮し、中には人のアルマの種別や構成などを『見る』ことのできる者もいる。
そう言った者たちはIICRトップであるビアンコ直属の組織『ヤザタス』の構成員として、仕事をすることもある。